ポータブル電源は毎日充電したほうがいいですか?
リチウムイオン電池の特性
ポータブル電源の中身はリチウムイオン電池と呼ばれる電池です。スマートフォンやモバイルバッテリーと基本的に変わりません。
同電池は使っていくうちに劣化していくことは、スマートフォンなどで体験済みだと思います。ただし、注意が必要なのは、「使わなくても劣化していく」ということです。
スマートフォンのように頻繁に充電することがなくても、スマートフォンほど急激にではないけれど、ゆっくりと劣化していきます。

継ぎ足し充電と充電回数
- 主にスマートフォンで、都市伝説のように根強く言われているのが、「継ぎ足し充電は、バッテリーの寿命を縮める」という説です。
- リチウムイオン電池の場合は、そうした事実はありません。
- また、同電池の特性として、「00%以下になる前に、充電をしておくと、電池寿命の減衰が防げる」と言ったことを聞くことがあるかもしれません。
- これも、気にするほどの性能劣化にはつながりません。
- あえて言えば、「バッテリー残量が、40%前後で最も性能を発揮する」という事実がありますが、それ以外の残量では性能を発揮しないわけではありません。

充電回数の数え方
- 充電回数
- この充電回数とは、ポータブル電源を何回充電したかではありません。
- 1回となる時点
- これは実際に使った(放電した)バッテリー容量の合計が100%になった時点で1回となります。
- 例
- 例えば、バッテリー容量が10万mahのポータブル電源があるとします。初めに10万mahを充電します。1度に残量ゼロになるまで使ったら、充電回数は1回になります。
- そうではなく、1度目に5万mah(50%使用)を使った後に5万mahを充電したとします。
- この場合、充電回数は1回になりません。
- この後の機会に3万mah(30%使用)を使い、また帰宅後に充電したとしてもまだ充電回数は1回になりません。
- さらに別の機会に2万mah(20%使用)使うと、ここで初めて充電回数が1回としてカウントされます(50%+30%+20%=100%使用=充電回数1回)。
そうしたことからも、過度にバッテリー残量や充電回数などを気にせず、充電できるタイミングや充電すべきタイミングで、充電するようにしましょう。

長期保管の残量
- ポータブル電源も、バッテリーが100%や0%の状態で、何カ月もの長期保管するのは避けたいところです。
- それは電池の劣化を早めたり、性能を低下させるからです。
- 特に残量ゼロでの長期保管は、再充電ができなくなる場合もあります。
- ではリチウムイオン電池の劣化が、最も少ないのはどのくらいかと言えば、残量40%前後と一般的に言われています。
- ポータブル電源は6カ月(半年)で約20%が自然放電されます。
そこで推奨したいのが、60〜80%前後での長期保管です。これなら6カ月放置していても、40〜60%はバッテリーが残っていることになります。
保管する上でも適した残量ですし、非常時でも対応できる残量です。
適した残量を維持できるよう、最低でも半年に一度はチェックしましょう。

定期的な使用と確認
- とはいえ、より良い方法は、1カ月に1回くらいの頻度で、ポータブル電源を使うことです。
- その際に、問題なく本体の充電が行なえ、他機器に給電できるかなど、動作の確認をしましょう。
- 定期的に使ってポータブル電源の使い方に慣れておけば、非常時などにも慌てずに済むはずです。
※ポータブル電源の保管時にはacアダプター、シガーアダプター、ソーラーパネルをつないだままにしないでください。
これらをつないだままにすると、常に放電と充電を繰り返すことになるため、電池が早く劣化する原因となります。
同時に入出力を行なわない
ポータブル電源に内蔵されているリチウムイオン電池は、マルチタスクに対応していますが、本当のところは避けてあげたいです。
どういうことかと言えば、電気の入力と出力を同時に行なわない方がベターだということです。
- 例えばポータブル電源に内蔵されたリチウムイオン電池を充電しながら、バッテリー非搭載の家電製品に給電したり、バッテリー内蔵の他機器を充電するといった、一般的にパススルーと言われる使い方です。
- 可能ではあるけれど、推奨はしませんということです。
- そうした使い方は、電池に負荷がかかり、寿命が短くなるのを早めます。
- 同様に、ソーラーパネルでポータブル電源を充電しながら、ポータブル電源から他機器に給電や充電をするのも負荷を掛けてしまいます。
保管場所の温度と湿度
ポータブル電源は、高温多湿な環境を嫌います。特に暑い時期に直射日光が当たる場所に置いて使うと、内蔵されたリチウムイオン電池が熱くなります。
熱を持ったまま使ったり置きっぱなしにするのは、電池劣化の原因になります。
ではどんなところで利用すべきかと言えば、人間と同じく、涼しくて風通しの良い場所です。リチウムイオン電池が最も性能を発揮するのは、25℃前後の環境だと言われています。
- 同様に寒すぎる場所も苦手です。
- 特にポータブル電源に限らず、電池全般に言えることですが、低温環境下では電池の使用時間が短くなる点も、覚えておきましょう。
- 保管するにおいて適温と言われているのが25℃前後なのです。
- さらに湿度が高すぎたり、ホコリが多い場所も避けたいです。
購入後は梱包から出して、涼しい場所に保管しましょう。逆に、寒冷地の寒い季節で保管する場合は、梱包材などを使って、本体が冷えすぎないよう気を付けましょう。