撮影カメラの三脚はどれがいいですか?
三脚が必要な理由
三脚はカメラを固定させる道具です。カメラを手で持った場合では、シャッターを切る瞬間にカメラを完全に安定させることはどうしてもできません。カメラが動くと、「ピントがずれる」「ブレる」「被写体がファインダーから外れる」という症状が起きてしまいます。
集合写真を撮る時にカメラを思い通りの位置に固定したい時、手ぶれを抑えて撮影したい時、そして作品を撮る上での構図決めに、三脚は活躍します。
- 構え続ける負担を軽減する
- 手ブレを防ぐ
- 構図を維持する
- カメラから離れて撮影する

載せる機材の大きさと重量
大きくて重い機材を載せる場合はそれに見合った大きさと強度を持った三脚を用意しないと、きちんとカメラが固定できないばかりか、倒れるといった事故のもとになりかねません。
三脚は基本的に強度の高い製品は大きく重くなるので、載せる機材とのバランスを考えて選びましょう。どのくらいの重さの機材まで載せられるかを表す「耐荷重」をチェックして耐荷重にある程度余裕のあるモデルを選ぶと安心です。
- 耐荷重
- 耐荷重は、三脚に載せることができる重さを表します。安定性をチェックする1つの指標ですが、耐荷重以下の機材であればブレないというわけではないので注意が必要です。
- 三脚本体の重量
- 持ち運びやすさを考えると軽量な三脚が便利ですが、軽すぎると重心が上に寄って不安定になったり、地面からの振動の影響を受けやすくなります。

高さと段数
三脚を伸ばした時の高さ(伸長)と縮めた時の大きさです。伸ばした際の高さは、一般的に目の高さでファインダーを覗ける(アイレベル)くらいの高さがあれば十分です。
持ち運びの際には段数が多い小さく縮められるモデルの方が便利ですが、段数が多いとロック箇所が増えてセッティングの際時間がかかるという欠点があります。
- 一般的な三脚の段数は3〜5段なので、安定性と持ち運びやすさ、どちらを重要視するかで段数を決定しましょう。
- 安定性重視であれば、段数が少ないものがおすすめ。最下段の脚パイプが細くならず、ブレにくいメリットがありますが、本体サイズが大きく携帯性に劣ります。
- 持ち運びしやすさを優先するのであれば、段数の多いものを選びましょう。段数が多くなると縮長が短くなり、持ち運びが楽になりますが、一番下の脚が細くなりブレやすくなるのがデメリットです。

素材の違い
- 同じ耐荷重、大きさならカーボンの方が軽量です。
- 最近の中級以上の三脚はカーボン製がほとんどで、予算さえゆるせばカーボン製がおすすめです。
- 対するアルミ製は、同じ強度であればカーボン製よりも安価な点がメリットです。
- カーボン三脚はアルミ三脚と同等の強度でもさらに軽量なのが特徴。さらに振動に強い、熱が伝わりにくく夏場や寒冷地でも使いやすいといったメリットもあります。

ロック方式
脚のロック部分は、大きく分けてレバーロック式とナットロック式があり、それぞれ長所と短所があります。
- レバーロック式
- ロックレバーを倒すだけで脚の固定ができるわかりやすい構造です。ロックされているかひと目でわかるため初心者におすすめです。
- ナットロック式
- ロックされているかひとめ目で判別しにくいのですが、増し締めができるため固定力に優れ、凹凸が少なくコンパクトというメリットがあります。
雲台の種類
雲台は、三脚とカメラを繋ぐ可動式のパーツのことで、三脚の使いやすさに直結する重要な部分。静止画を主に撮るなら「自由雲台」か「3way雲台」を選びましょう。動画を主に撮る人には「ビデオ雲台」がおすすめです。
- 「自由雲台」はボール雲台とも呼ばれ、1つの固定用ノブであらゆる角度に向けて雲台の固定が行える、シンプルかつコンパクトな構造といえます。
- 「3way雲台」は、上下・水平・回転方向の3軸の調整と固定をそれぞれ独立してできる雲台。
- 「ビデオ雲台」は、静止画用の雲台と異なり、カメラを固定せず動かすことを目的とした雲台です。
撮影用途に応じたタイプ
- トラベル三脚
- 脚が反転して雲台(カメラを取り付けるパーツ)を包むように収納できて、コンパクトに持ち運べる三脚です。旅行や登山など、荷物を小さくしたい場合に適した三脚といえるでしょう。
- ビデオ三脚
- 動画の撮影に最適化された三脚が「ビデオ三脚」です。ほかの三脚と異なり、撮影中にカメラを動かすことを想定した構造となっています。
- 卓上三脚
- テーブルや地面に置いて、カメラ・スマホに角度を付けられるようにします。スリムさを活かしてカメラのボトムグリップとして使えるモデルも豊富です。
- フレキシブル三脚
- 脚が自在に曲がる卓上三脚。設置したい場所が平坦でなくてもバランスを取りやすいのが特長です。
クイックリリース
カメラを雲台に付け外しするたびに、雲台とカメラを繋ぐネジを回すのが面倒だと感じる人もいるでしょう。クイックリリースと呼ばれる機能があれば、カメラと雲台の付け外しが楽になります。
クイックリリースプレートは、さまざまな規格が存在します。規格が別のものは使えないため注意しましょう。一般的に使われているのは、アルカスイス互換と呼ばれるタイプ。