スポーツウォッチとは何ですか?
特殊な環境下で使用することを想定した時計
スポーツウォッチとは、特殊な環境下において使用することを想定して作られた時計のこと。
「スポーツウォッチ」「スポーツモデル」などと呼ばれる時計で、別名「プロフェッショナルウォッチ」とも呼ばれています。
「スポーツウォッチ」のルーツは、今から100年ほど前の20世紀前半に登場した「ツールウォッチ」です。
つまり、アスリート、冒険家、兵士などが道具として使うために、その過酷な環境下での使用を想定して設計された特殊な腕時計です。
そして、このツールウォッチを継承・発展させて、厳しい環境(とくにスポーツシーン)で安心して付けられ、また、その際に必要な機能を搭載した腕時計を「スポーツウォッチ」と呼んでいます。

現場で求められる共通点
戦場やスポーツ競技場、あるいは飛行機のコクピットなど、男たちの現場で求められる道具や計器として、男の腕時計は発達してきました。
- 「タフ」で「機能的」で「視認性が高い」こと。
- 強い加速度(G)や衝撃が加わっても問題なく動作を続ける耐震衝撃性
- 水しぶきがかかったり水中に落としたりしても、時計内部に水が侵入して壊れる心配のない防水性
- スポーツ中などでも、情報がひと目で読み取れる優れた視認性
- 過酷な環境で長く使い続けても壊れない耐久性

耐震衝撃性
なかでも耐衝撃性は、スポーツウォッチにはもっとも不可欠な機能です。
何かにぶつけたり落としたりしただけで壊れてしまう時計は、野外では安心して使えません。
そして、腕時計を構成する部品の中でいちばんデリケートで壊れやすいのがムーブメントです。
昔の機械式ムーブメントには、実は耐衝撃性はほとんどありませんでした。
- 耐震衝撃装置
- そこで、天真折れを防ぐために考案されたのが「インカブロック」や「キフ」に代表される耐震衝撃装置です。
- 仕組み
- これはてんぷの軸の上下にある軸受のルビーをバネで浮かせることで、強い衝撃が加わっても、このバネが衝撃を逃がしてくれるという仕組みです。
- 外装
- また、外装に軽くて強靭な素材を使うことも、耐衝撃性を確保するには欠かせないことのひとつです。

防水性と視認性
防水性もスポーツウォッチには絶対に欠かせない機能です。
時計という精密機械にとって、水はいちばんの大敵。
スポーツ中、特に雨や雪などの荒天の時や、川や海などでの野外活動中の腕時計は、大量の水しぶきや汗にさらされます。
- 今ではスポーツウォッチの防水性は100m防水以上が普通です。
- 野外や水中などの暗闇では、確実に時刻などが読み取れる優れた視認性も重要です。
- そのためスポーツウォッチの針やインデックスには、特殊な塗料などが使われています。
- 現在では蓄光性塗料の「スーパールミノバ」が広く使われています。
- 過酷な使用環境でも外装が壊れない耐久性、汗や塩水などに長時間触れてもダメージを受けにくい耐蝕性、そして、岩などの硬いものに接触しても傷が付いたり削れたりしない耐傷性です。

代表的な種類
- クロノグラフ
ストップウォッチ機能がついた時計で、経過時間を計測することができる時計。 - ダイバーズウォッチ(潜水時計)
潜水士が、潜水経過時間を計測する際に使っていた時計。 - GMT(ワールドタイム)
任意の時差のある2地点の時刻を同時に表示することができる時計。
クロノグラフとダイバーズウォッチ
クロノグラフを操作するためのプッシャー(ボタン)が付いているものが多い。
かつては、自動車レースなどでラップタイムの計測や飛行機パイロットが飛行距離や飛行時間の計測などで使っていました。
時計の外周にある「回転ベゼル」を操作することにより、潜水経過時間を計測することができます。
潜水に耐えられるよう防水仕様になっており、モデルによって、対応する潜水深度が異なります。
また、レース競技などのラップタイムなど経過時間を計測するストップウォッチ機能が付いた「クロノグラフ」、スキンダイビングやスキューバダイビングなど水中でのアクティビティに対応した「ダイバーズウォッチ」、気圧や高度や方位計、GPSセンサーを搭載した「フィールドウォッチ」は、スポーツウォッチの中でも特に高機能なものといえるでしょう。