金は金属探知機に引っかかりますか?
空港の保安検査場
空港の保安検査場で必ず通らなければならない金属探知機。
飛行機に搭乗する際は、安全確保のため搭乗者全員が保安検査を受けなければなりません。
金属探知機は保安検査場に設置されている機械で、主に2つのタイプがあります。
- ひとつは、人1人が通れる幅の四角いゲート状のもの。
- 検査方法は、中を歩いて通過するだけとシンプルです。
- もうひとつは、近年導入が進んでいる円筒形の探知機です。
- 円の真ん中に立ち、両手を上げて3秒ほど待つと。探知機能のある壁が円に沿ってスライドし、不審物のほかプラスチック、液体、紙なども検出できます。

反応する仕組み
金属探知機とは、金属製の物体を探し出す装置の総称です。
電磁波やx線などを利用して、対象物が金属であるかどうかや、そのおおよその位置を見極めることができるのが特長です。
金属探知機がどのようにして金属を感知するか、大きく分けて「電磁誘導方式」と「x線方式」の二種類があります。
- 電磁誘導方式
- 金属探知機の多くで採用されているのが電磁誘導方式です。
- 簡単に言えば、コイルによって生成された磁界に金属が近づくと、金属側にうず電流(渦電流)が流れ、それによって変化した磁界を検出する原理です。
- 金属の種類や形状によって検知レベルが変わるため、機種ごとに感度などの設定が細かく調整されることが一般的です。
- x線方式
- x線方式は電磁誘導方式とは異なり、x線を照射して金属を含む物体の透過度や吸収度を測定する方法です。
- 空港の手荷物検査装置や大規模な公共施設のセキュリティチェックなどで幅広く活用されています。

金属の大きさと種類
金は金属ですが、空港のセキュリティチェックの金属探知検査で反応するかどうかは身に着けた金属量によります。
小さなピアスやアクセサリーや金歯(今時あまりいませんが)程度なら反応しません。
大きな金属アクセサリーやベルトバックル・インゴットなら反応します。
- 金属が大きければ大きいほど、探知機が反応しやすくなります。
- たとえば、ベルトのバックルや大きなアクセサリーなどは引っかかりやすいです。
- 鉄やニッケルのような磁性を持つ金属は、探知機に反応しやすい傾向があります。
- 一方、チタンのような磁性を持たない金属は、反応しにくいです。
金属探知検査は金属の総合量で反応精度を設定しているので例えば同じ時計をした二人のうち片方に反応チャイムが鳴り片方は反応しないという場合に反応した人はメタルフレームの眼鏡と大き目の金属バックルがついたベルトをしていたということもあります。

反応しやすさ
結論から言うと、種類によって反応しづらいものはあっても、全く反応しない金属というものはありません。
そのため、電気を通すことができる物体であれば検知することが可能です。
金属は、そもそも電気を通す(通しやすい)物体であることが定義の一つとされており、理論上すべての金属は金属探知機に反応することになります。
- 金属探知機から検知対象までの距離が遠い場合。
- 探知する対象物のサイズが極端に小さい場合。
- 周囲に干渉するほかの金属などが存在している場合。
- 検知する金属の種類によって反応のしやすさに違いがあるため、検知可能距離などは変化します。

通過前の持ち物
さて、金属探知機を通過する際は、通過する際にエラーでブザーが鳴らないよう、アクセサリー等の身に着けている金属類はすべてトレイに載せます。
- 鍵や腕時計、コイン、ライター、ベルト、携帯電話などがポケットに残っているケースが多いようなので、忘れずトレイに出すようにしてください。
- ライターは1個までは通過できますが、それ以上は没収、破棄されてしまいます。
- 金属以外にも、飲料物や電子機器など保安検査場でエラーが出やすいアイテムがあります。
- 通過する際は一度カバンの中身を確認してから行くといいでしょう。
反応するのが心配なら機内持ち込み手荷物に入れておけばいいことです。
貴重品やかさばる物は、検査をスムーズに行うために機内持ち込み手荷物に入れるのも良いでしょう。
意外なアイテム
- 革靴やハイヒール
- 女性のハイヒールや底の厚い靴、男性の革靴などのかかとの部分に金属が入っていて、探知機に引っかかってしまうことがあります。
- 底の厚い靴や重い靴を履いて飛行機に乗る方は、念のためあらかじめ脱いでおくとよいでしょう。
- ホッカイロ
- ホッカイロに含まれる砂鉄が金属探知機に反応する場合があります。
- 背中やお腹に張ったまま探知機を通過するとエラーが出てしまいますので、寒いときはホッカイロは使わず、暖かい服装で空港に向かうようにしましょう。
- 着脱が難しい装身具
- 体に装着するものの中には、アクセサリーや上着のようにその場で外すことが難しいものに金属が含まれている場合が挙げられます。
- 手術などでボルトや金具が体内にある方も、必ず事前に伝えるようにしましょう。