単焦点レンズはどんな時に使う?
焦点距離が固定されているレンズ
単焦点レンズは、焦点距離が固定されているレンズのことです。
焦点距離とは、レンズの中心点からイメージセンサーまでの距離のことで、「mm単位」で表示します。
- 「20mm」
- 「35mm」
- 「50mm」
- 「180mm」
単焦点レンズには焦点距離を変更するズーム機能が搭載されていないため、レンズ内部の構造がシンプルです。
そのため、軽量でコンパクトな筐体も特徴です。

明るい写真を撮りやすい場面
また、f値が小さいモデルが多いため、光量が少ない暗い環境やシャッタースピードが速い場合でも明るめの写真を撮りやすくなります。
単焦点レンズの特徴は開放f値の小さいレンズが多いことです。
- f値
- f値とは、レンズの絞り具合の目安になる指標で、開放f値は絞りを最も開いた状態のf値です。
- 開放f値
- この開放f値が小さいほど、カメラに取り込まれる光量が多くなるため、明るいレンズといわれるのです。
f値が小さく明るい単焦点レンズは、暗所や高速なシャッタースピードでも高画質で撮影できるのが特徴です。
屋内や夜間などの撮影で役立つことでしょう。

美しくダイナミックなボケ感を出したい場面
単焦点レンズは被写界深度が浅いという特徴もあります。
被写界深度とは、ピントが合っているように見える範囲のことです。
- 被写界深度が深いと、手前から奥までピントが合いやすくなります。
- 単焦点レンズはズームレンズよりも被写界深度が浅いため、美しくダイナミックなボケ感を表現することができます。
- 単焦点レンズは、きれいなボケ感を出しやすいレンズです。
- できるだけ開放f値に近い状態で撮影をすることで、一眼カメラらしい大胆で美しいボケを得ることができます。
ただし、開放に寄りすぎてしまうとピントのメリハリがつかず、写真全体がぼんやりしてしまうこともあるため注意が必要です。
ディテールを表現したいときには、少しだけ絞りを絞ってみてもよいでしょう。

ポートレート
なめらかなボケ感が出せる単焦点レンズは、ポートレートの撮影にうってつけのレンズです。
- 開放に近いf値に設定します。
- 被写体の背後にある自然や街並みをボケさせます。
- 主役の人物がより際立った写真に仕上がります。
単焦点レンズを使う場合、主題となる被写体の中でも特に印象的にしたい部分に正確にピントを合わせることが重要です。
たとえばポートレートでは、表情の中心となる目にピントを合わせることで、見る人の視線を自然に導くことができます。

自然風景の撮影
単焦点レンズで自然風景を撮りたいときには、広角レンズがおすすめです。
- 広角レンズを使えば広い範囲を写すことができます。
- 遠近感(パースペクティブ)が強調されて見えるため、空間の奥行きや広がりをダイナミックに表現するのが得意です。
- 広角特有のパースペクティブを活かして海や山などの雄大な景色を広く、ダイナミックに写し出すことが可能です。
- 単焦点レンズならではの高解像度で画面周辺にいたるまで美しく描写できることでしょう。
テーブルフォトの撮影
単焦点レンズは、料理、スイーツ、雑貨、花などのテーブルフォトにもおすすめのレンズです。
被写体から近い距離で背景ボケを活かすことで、奥行き感を生み出し、その場の雰囲気までも取り込んだ表現ができます。
夕方から夜間の撮影
夕方から夜間の光量が少ない環境では、広角単焦点レンズを使用することで、iso感度を低くしたまま速いシャッタースピードを選択できます。
- 街灯などの光源をドラマチックに撮影したい場合は、広角レンズを使ってf値を絞ることで、光条を作り出すことができます。
- そのほか、水面に反射した街明かりなどもきれいに表現できるでしょう。
- 開放f値の小さい単焦点レンズは、光量が限られる夜景やイルミネーション撮影においても活躍します。
- 暗い環境でも明るめの写真を撮影できるため、ノイズの少ない美しい像が得られます。
草花の撮影
単焦点レンズは草花の撮影にも向いているレンズです。
- 解像度
- 解像度が高いレンズなので、植物のディテールを繊細さに表現できます。
- 背景ボケ
- 被写体に寄って撮影すれば、背景ボケを活かした美しい表現も得られます。
- マクロレンズ
- 草花を大きく捉えたいときには、マクロレンズも選択肢に加えましょう。
フットワークで構図を工夫
単焦点レンズは画角が変えられないため、撮影者のフットワークが重要です。
- カメラを構える高さ(ポジション)
- カメラを向ける角度(アングル)
- 寄り引き
被写体との距離感をコントロールすることで、イメージ通りの画角を見つけ出すことがポイント。
様々なポジションやアングルを試して、ベストな構図を探ってみるとよいでしょう。